開発を行う中で、問題を回避するための常日頃の心がけのベストプラクティスを集めたような本。
通常の思考だと取ってしまいがちな行動と、 本来なら取るべき行動を「悪魔」と「天使」の囁きとして紹介し、 なぜ「天使」の示す行動をとるべきなのかを説明してくれる。
(一例)いつでもリリースできるようにしておく
ある機能を開発しているとして、 普通に考えると
「機能開発」->「機能完成」->「リリース準備」->「リリース」
という順序を踏んでしまう。
この順序で開発を行っている場合、
・今の状態で見せる必要が急に発生する ・急にリリース日を1ヶ月前倒しすることになる
というようなことが起こった場合、 とりあえず現状できている機能で急いでリリース準備を行うことになる。
スムーズにいけばいいが、リリースできない問題の存在についてここで初めて気がついた場合、かなり追い詰められた状態になってしまう。
これを回避するために「いつでもリリースできるようにしておく」
開発順序としては、
「リリース準備」->「機能開発」->「機能完成」->「リリース」
ということになる。
こうしておくと上記のケースが発生したとしても、 スグに対応することが出来る。
この本は、他にも様々な行動指針を示してくれている。
本来なら実際に失敗して痛い目をみて得られる知見を、 失敗することなしに得られる。
自分のバイブルとして定期的に読み返したい本である。