仕事はタスク分割が99割だと思ったので書いてみる。 前提として、凡人サラリーマンの話である。天才自営業はまた事情が異なる場合もあると思う。
あの人、ずっと同じタスクをもう1年やってるけど、、
タスク分割ができない人の末路は「ずっと同じタスクをもう1年やってる人」である。 だいたいは、管理者による介入でそこまでの状態には陥らないが、放置されると爆誕する。
そのタスクはどれくらい終わっているのか?後どれくらいかかるのか?残タスクは何なのか? 外からは何もわからない。おそらく本人もわかってない。 全てが完了した時にそのタスクは完了するが、それまでは何も成果がない。
こういう状態に陥ったタスクが完了までこぎつけたのを見たことがない。
タスク分割をしないと被るデメリット
成果が出しにくい
タスク分割しないと「1年かけてタスク完了したときに初めて成果が現れる。それまではゼロ」みたいな状態になる。 なので、定期的にやってくる評価時期に成果として出せるものが何もなかったりする。 どれだけ丁寧に進捗状況を説明しても伝わらない。
着手タスク調整が効かない
会社の状況は刻々と変化する。 急に優先度の高いタスクをやらねばならない状況も発生するし、逆に着手中でも不要になるタスクもある。
そんな時、タスク分割していれば「そのタスク終わったら一旦そこまでの成果物で業務回していくわ。変わりにこっちのタスクをお願いしたい」みたいな感じで対応できる。
タスク分割してないと「今どこまでできてる?後どれくらいで何が完成する?、、なるほど、わからないか、、了解、このタスクは別の人にお願いするわ」みたいな感じで対応できない。
管理者からの評価が得られない
上記のように、タスク管理を業務とする管理者(評価者も兼ねている場合が多いと思う)からみると、タスク分割している人の方がタスクの調整がやりやすい。 タスク分割してない人の評価は当然低くなる。
タスク分割の方法
長くても2週間くらいで完結させられる粒度
長期間完了しない粒度でタスクに着手しない。 長くても2週間くらいで完結させられる粒度にタスクを分割する。
「完了」単位で分割する
分割にはコツがいる。単に期間で分ければいいわけじゃない。 分割単位でタスクが完了している必要がある。
例えば、(良い例が浮かばないが、、)「売上の分析データを用意するタスク」であれば「商品Aと商品Bの売上を集計し、分析を75%程度までやりました」みたいな分割はだめ。 あとどれくらいタスクが残っているのかわからない。 現在できているデータが全く役に立たない。
「2000 ~ 2023年のうち、2023年に関しては全ての商品を集計し分析を終えました。引き続き2022年分、それが完了したら2021年分と着手していきます」みたいな感じがいい。 あとどれくらいやることが残っていて、どれくらい終わっているのかが分かりやすい。 既にできている2023年データも役に立つ。 タスクの調整がやりやすい。「2022年までやったら一旦もういいよ。次のタスクこれお願いね」みたいな感じである。
途中で終わっても十分な成果があるように、完結する粒度でタスクを分割することが大事である。
おわりに
降ってくる計画ってのは壮大だったりする。 そのまま鵜呑みにして着手すると、いつまでも終わらなかったり、計画変更に振り回される。 タスクを分割し、計画変更になっても残る成果を出しつつ進捗させていくのが大事だと思っている。
プログラミングの文脈で言うと「いきなり自動車を作りに行く」のではなく「三輪車 -> 自転車 -> バイク -> 自動車 と作って行く」というのと同じ。